適応
痙性斜頸
名前の由来
「神経(nerve)をブロックする」ことから「NerBloc」と命名
血中半減期
該当資料なし
代謝
該当資料なし
作用機序
末梢神経筋接合部における神経終末内で、アセチルコリンの放出に関与する蛋白質であるシナプトブレビンを切断することにより神経筋伝達を阻害し、筋弛緩作用を示す。
所見
ボツリヌストキシンは毒素の抗原性の違いによりA~G型に分類されます。
A型のボツリヌストキシンはGSKからボトックスとして発売されてますね。
最近は美容整形分野でボトックスビスタってのも出てるようです。
GSKがアラガンから開発・販売の使用許諾を受けて開発していました。
これ、そういえばアラガン社も最近開発してましたけど、何ででしょ。
表情皺の広告が山手線に出てましたが・・・。
まぁ今回はB型なのでA型の話はまた今度。
さて、ボツリヌストキシン。抗原性は違っても作用は同じようです。
筋肉の収縮は、神経終末から放出されるアセチルコリンが、
筋肉側のニコチン受容体に作用して起こります。
その放出はアセチルコリンの含まれる小胞膜と神経終末膜の融合で起こりますが、
ボツリヌストキシンは、アセチルコリンが含まれている小胞に取り込まれて、
その融合を阻害することでアセチルコリンの放出を抑制し、
筋肉の収縮を抑制する、いわゆる筋弛緩剤です。
まさに「変毒為薬」といったところでしょうか。
抗原性の違いで、A型ボツリヌス毒素治療抵抗性患者にも有効らしいですよ。
製品情報-ナーブロック
承認 2011.01.21
薬価収載 2013.02.22